みなさんこんにちは!
あっという間に12月になってしまいましたね。今年も残りわずかになりましたが、みなさんは一年を振り返ってみて、どんな一年だったでしょうか。私は特に旅行にも行かず、家でのんびり過ごすことが多い一年でした。。。
さて、今日は愛知県の一宮市にある技能実習生の監理団体が許可を取り消されたということで、そのニュースを紹介したいと思います。
以下、記事の抜粋です。
「愛知県一宮市に本部を置く全国有数規模の外国人技能実習生の監理団体『アジア共栄事業協同組合』が26日、許可の取り消し処分を受けた。人材育成による途上国への技術移転と国際貢献が目的とされる外国人技能実習制度で、実習生を守るべき監理団体の違法行為が続いている」
「『職員の姿はほとんど見たことがなく、監理とは到底言えなかった。当時からなぜだろうと思っていた』中部地方で縫製業を営み、同組合から実習生3人を受け入れていた60歳代の男性は、そう打ち明けた」
「監理団体は3か月に1度、実習生の受け入れ先を訪問し、実習の実施状況を確認する必要がある。男性によると、実習生は職員が来ないことを不安がっていたといい、『ようやく処分が出た。真面目に向き合っている団体が損をする制度ではだめだ』と語った」
「技能実習生は1993年に受け入れが始まった。2017年に技能実習適正実施・実習生保護法(技能実習法)が施行されると、実習期間は従来の最長3年間から同5年間となり、監理団体は認可法人『外国人技能実習機構』(東京都)による許可制となった。20年末時点、実習生は全国に約38万人いるとされる」
「監理団体は全国に約3500あるが、監理業務が不適切だったり、資格のない他人に名義を貸して監理業務を委託したりするなどの不正が相次ぎ、これまで30団体が許可を取り消されている。20年には、広島市などにある3団体が計約5億円の所得隠しを国税当局から指摘されるなど、金銭を巡る問題が絶えない」
「制度を巡っては実習先でのトラブルも多い。県労働組合総連合(愛労連)によると、『実習先で暴力を振るわれた』『賃金が支払われない』などの相談が年々増加。愛労連には、昨年1年間で127人の実習生からSNSを通じて相談が寄せられたという」
「外国人労働者の問題に詳しい鈴木江理子・国士舘大教授(労働社会学)は『制度は国際貢献をうたいながら、監理団体や実習生の受け入れ先に都合が良いように改変され続け、そのひずみの中で利権が生まれている。小手先の対応ではなく、抜本的に見直すべきだ』と話している」
技能実習生の監理団体による問題は後を絶ちません。今回の件でもきちんと監理団体が機能しておらず、実習生たちに不安が広がっていたようです。
このようなニュースは、見るたびに悲しくなりますね。まず、監理団体の監理がずさんであることが問題の原因だと思いますが、そもそもそのような監理団体に対して許可を出すのもどうかと思います。
確かに、許可を出す側からすると、表面上監理団体としてきちんとしているように見えると、許可を出してしまうのかもしれませんが、今回のように、監理団体が制度を悪用していることも多々あるように思えます。
許可を出す相手はきちんと下調べしたうえで、監理団体を監理していく必要があるのではないでしょうか。
ではでは
参考資料:職員の姿ほとんど見ない…外国人実習生の監理団体を許可取り消しに : 社会 : ニュース : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)
筆者:林