ミャンマーで去年2月、軍によるクーデターが起きて以降も、防衛省は軍の幹部らを留学生として受け入れてきましたが、ミャンマーの民主化を支援する超党派の議員連盟は看過できないとして政府に中止するよう求めています。

防衛省の青木健至報道官は、20日の記者会見で、ことし7月、アウン・サン・スー・チー氏の側近だった元議員ら4人の死刑が執行されたことを踏まえ、ミャンマー軍の幹部らの留学生としての新規受け入れを来年度以降、停止する方針を明らかにしました。

ただ、すでに防衛大学校などで受け入れている11人については、現在の課程が修了するまで受け入れを続けるということです。

青木報道官は「死刑執行に先立ってミャンマー国軍に対して強い懸念を表明したが、顧みられなかったことを重視し、ミャンマーとの防衛協力・交流を現状のまま継続することは適切でないと判断した」と述べました。」

これまで、日本政府はミャンマーから国軍関係者を留学生として防衛省に受け入れていました。この受け入れは、ミャンマーでクーデターが発生した後も変わらず受け入れていたことから、ミャンマー国民からも「なぜ受け入れるのか」「日本政府は国軍と関係を断ってほしい」などと批判の声があがっていました。

しかし、今回日本政府はその受け入れの停止を決めたとのことです！

本来であればもっと早く受け入れ停止を決定すべきだったように思えますが、今回の決定はミャンマー国軍に対するけん制にもなったと思います。

内政不干渉という国際的な原則があるため、直接的なことはできないかもしれませんが、ミャンマーの民主主義と平和が一日でも早く取り戻されるように、日本政府も毅然とした対応をとってもらいたいですね！！

ではでは

参考資料：防衛省 ミャンマー軍幹部の留学生としての新規受け入れ停止へ | NHK | ミャンマー

筆者：林