日柬関係が進展しています!

こんにちは。お久しぶりです。滝沢です。

日本・カンボジア両国間の交流状況について、いくつか記事が配信されていたため、以下紹介します。

 

 

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 2月27日、ジェトロは、カンボジアで日本酒試飲フェアを開催し、日本文化の紹介及び日本酒の販路拡大を進めていく姿勢を打ち出しました。また、3月11日には、JICA等日本の団体・官庁の協力で、上水道管理法(水道法)が施行されたようです。2月22日から24日にかけて、武井外務副大臣も同国を訪問しており、日本カンボジア国交樹立70周年記念に当たる今年、インフラ整備から経済・文化交流まで、両国関係はますます進展しています

 ただ、一方で、カンボジアとの政治的価値観の違いが顕わになる出来事も起こりました。

 プノンペン市裁判所は、3月3日、元同国最大野党「カンボジア救国党」(現在は解党)の党首・ケム・ソカ氏に対し、反逆罪で27年の禁錮刑を宣告し、選挙における投票及び立候補といった政治的権利を無期限に停止しました。同人は、2017年以降、勾留が続いており、政治活動の一切を禁じられています。同人の逮捕を端緒に、「カンボジア救国党」は解党させられ、多くの政治活動家は海外に亡命してしまいました。

 また、2月14日配信記事ですが、フン・セン首相は、独立系ラジオ局「ボイス・オブ・デモクラシー(VOD)」の事業免許を取り消すと発表しました。原因は、同ラジオ局が首相及び長男を批判する内容を放送したからだといいます

 カンボジアは、日本に多くの技能実習生を送り出している繋がりの深い国なのですが、近年、フン・セン首相及びカンボジア人民党の権威主義体制がますます強まっています。今年7月にも国民議会選挙が実施されると見られていましたが、ケム・ソカに対する今回の判決は、同選挙において民主派勢力(「カンボジア救国党」)に「絶対、立候補させないぞ」という強い意思表示をしたものと思われます。

 私の知人のカンボジア人(技能実習や定住者)も、「母国は、東南アジアの北朝鮮だから」と自嘲ぎみに呟いていたことがありましたが、日本のような一応民主主義の機能している国で暮らすと、自国と対比してしまうのだと思います。両国の友好はもちろん大切ですが、それが相手国の人権侵害に目を瞑るようなものであってはならないと思います。

 

筆者:滝沢(泷泽)

名古屋市在住

趣味:飲酒、喫煙、シーシャ、中国語の勉強

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