土葬墓地の不足

こんにちは!

今回は中部経済新聞の朝刊に載っていた日本国内での土葬墓地の不足について紹介していきたいと思います。
以下、記事の抜粋です!

「日本国内のイスラム教徒(ムスリム)間で、墓地不足を嘆く声が強まっている。
イスラム教の聖典コーランでは土葬が定められているが、日本では火葬が一般的で理解が得にくい。
日本で結婚するなどして永住するムスリムは増加傾向だが、国内の墓地は7か所と言われ、「死後も
家族のそばにいたい」と声が上がる」

「北海道では唯一、「よいち霊園」が土葬を受け入れている。ただ、同墓地を利用する宗教法人「北海道
イスラミックソサエティ」によると、埋葬可能なのはあと4~5人程度で、トゥフィック・アラム会長は
「本当に心配だ」とため息をつく」

「同法人は小樽市で墓地を計画。同市は北海道が定める、墓地は公共施設や人家から110メートル以上
離れている場所とするなどの規則にならっており、計画では問題ない立地だったが、周辺住民の同意を得られず、
同法人は昨夏ごろに断念した。市担当者は「土葬ということでより近隣住民が衛生面などで不安がることがある」と話す」

イスラム教の信仰の根幹をなす聖典「コーラン」では、第80章21-22節で埋葬に関して
「やがて、彼(人)を死なせて墓地に埋め、それからお望みのときに彼(人)を甦らせる」と書かれています。
この部分が土葬をする根拠になっています。
宗教的な問題になるので、なかなか難しい問題ですが、ムスリムが日本国内にも徐々に増えてきている今、葬儀形式についても
多様性が求められる時代になってきています。

ちなみに、日本の火葬文化については、「続日本紀」によると日本で最初に火葬されたのは文武天皇4年に火葬された僧侶の
道昭だと記載があるみたいですね!
また、明治時代までは日本でも土葬が主流だったようです!これは驚きですね!

土葬となると広大な土地が必要となるので、場所は考えなければならないですが、将来的には葬儀の形式を自由に選択できる
環境が作られる社会になるといいですね!

   

参考資料:中部経済新聞 2020年8月6日 朝刊

終活ねっと「どうして日本では火葬文化が主流になったの?背景や歴史を解説!」https://syukatsulabo.jp/funeral/article/13518

筆者:林

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