日本とカンボジアの結びつきが強まりました

こんにちは。

9月中、日本とカンボジアの関係が強まった出来事があったため、以下紹介します。

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 9月中、日本政府要人とカンボジア政府要人は、相次いで会談した。

 9月18日から9月19日にかけて、西村康稔経産大臣は第28回日ASEAN経済大臣会合等の諸行事に参加するために東南アジアを訪問した。その際、カンボジアのパン・ソラサック商業大臣と会談を行った。その際、サプライチェーン強靭化、デジタル技術の活用、人材育成等について協議を行ったようだ(1)。

 また、9月28日、岸田文雄総理は、安倍元総理の国葬のため来日されていたフン・セン首相と会談を行った。その際、日系企業による対カンボジア投資促進に向け協力していくことを確認したようである(2)。

 日本は、戦後、カンボジアに対し開発援助として、インフラ整備や地雷撤去などを継続し実施してきた。また、PKOの一環として、1992年、自衛隊のカンボジア派遣が行われた。その際、同時に派遣された岡山県警の警察官・高田晴行(享年33歳)がポル・ポト派と目される武装集団に襲撃され、死亡するという事件も起きた。翌1993年にも、総選挙の選挙監視員のボランティアに従事していた中田厚仁(享年23歳)が武装集団に襲撃され死亡するという事件も起きている。なお、このような混乱を作り出したポル・ポト派だが、9月22日、同政権時代の犯罪を裁く特別法廷は、元国家幹部会議長キュー・サムファン(Khieu Samphan)被告(91歳)に対し、終身刑とする一審の判決を支持する判断を下した。これにより、同特別法廷におけるクメールルージュ裁判は終結した(3)。

 自国の過去に向き合い、自身(及び国際機関)によってしっかりと裁判を行う姿勢は、アジア・太平洋戦争を起こした日本にとって模範例とすべきものではないだろうか。

 来年は、日本とカンボジアの外交関係樹立70周年に当たり、両国の友好ムードは高まっていくと思われる。経済や民生分野での協力が深まってほしいものである。

参考記事:

1.https://www.meti.go.jp/press/2022/09/20220922003/20220922003.html

2.https://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sea1/kh/page1_001322.html

3.https://news.livedoor.com/article/detail/22897799/

筆者:滝沢(泷泽)

名古屋市在住

趣味:飲酒、喫煙、シーシャ、中国語の勉強

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