こんにちは!
今日は、9月21日にZOOMで行われたアジア保健研修所(AHI)主催のイベント「コロナ禍で最も弱い人を支える」に参加したときのことを書いていこうと思います!
このイベントには、日本の方や外国の方合わせて70名ほどのたくさんの人が参加していました。
AHIのスタッフさんが進行役として話を進めていき、主に2名のゲストスピーカーさんがご自身で活動されたことを紹介してくださいました。
1人目のスピーカーさんは、ネパール西部の都市ポカラ周辺で活動している「コピラ・ネパール」という団体に所属している方でした。ネパールでは、過去の紛争によるトラウマや、DVなどの暴力、差別、貧困によって心の傷を負い、苦しむ人が増えています。コピラ・ネパールは、地域に住む人同士で互いに助け合うことができる自助グループを作ることで、社会で苦しんでいる人々を支援する団体です。自助グループ内では、メンバー同士で互いに日々の困りごとを出し合い、解決策を見出すミーティングを行っています。また、ミーティングの他には、お金に困っているメンバーが収入向上を図れるようにグループ貯金を行い、メンバーはそこからお金を借りて収入向上のために使っています。
さらに現在、コロナ禍でなかなか地域に出られない中、コピラ・ネパールは適切な情報の提供をラジオ番組を通して行ったり、電話代無料の相談電話を開設し、地域の人々の相談に乗るなどの活動をしています。
こうした自助グループの動きを側面から支援しているコピラ・ネパールは今や頼られる存在となっているようです。
2人目のスピーカーさんは、パキスタンのパンジャブ州チャクワル郡等で活動している「RASTI」という団体に所属している方でした。パキスタンでは、鉱山地帯で働かざるを得ない子供たちがいるという問題を一緒に考えようと様々な人たちに呼びかけて作られた団体です。現在、このRASTIには、鉱山会社の人や学校の先生、宗教のリーダー、議員など様々な地域のキーパーソンがメンバーとなっています。RASTIでは、現在、炭鉱で働く子どもの権利擁護や教育、保健活動などを通じた若者育成に取り組んでおり、実際に、子どもの「居場所」を486か所設置し、その運営のための若者372人を養成するなどの活動を行っています。
二人のスピーカーさんの話を聞いて感じたことは、コロナという緊急事態だからこそ、互いに困っている悩みを吐き出し、そして解決策を見出していく、助け合いが大切であると改めて実感しました。
最近、日本では家のご近所付き合いが減っているということをどこかで耳にしました。昔はよく道を歩いていると井戸端会議をしている母親を見かけたんですが、今は全く見ることもないです。ご近所付き合いが必ずしもプラスに働くわけではないとは思いますし、そういったことが苦手な方が多い(特に若い世代で増えているようですね)こともあるかと思います。ただ、私の個人的な意見としては、困ったときに相談できる人が近くにいるだけで安心するので、このコロナという緊急事態だからこそ、一度周りを見渡してみるのもいいかもしれませんね!!
参考資料:https://ahi-japan.sakura.ne.jp/xcl/modules/pico2/index.php?content_id=29
主筆:林
趣味:喫茶店巡り、ラーメン、読書