カンボジア前国王のご逝去10周年

皆さんこんにちは!カンボジアのノロドム・シハヌーク前国王に関する記事があったため、以下紹介します。

・・・・・・

 カンボジアでは、15日、故ノロドム・シハヌーク前国王の10周忌を追悼する式典が行われた(1)ノロドム・シハヌーク前国王は、数奇な人生を送った王であり、生涯で2度の国王、大統領、 国家元首、議長などの就任し、また亡命経験も送っている。第二次大戦後の同国の歴史を体現 した人物であり、「独立の父」として国民から今も慕われているようだ。 

 シハヌークは、苦難の亡命生活も自身の政治・外交手腕を鍛える実戦場としてきた。同人は、北朝鮮の金日成や中国の毛沢東、周恩来と友好関係を結び、特に周恩来を「真の友」と称えたとい う。周もこれに応え、シハヌークがクメール・ルージュ政権と緊張関係にあるときには、その最大 の後ろ盾として支え続けた(2)。 

 シハヌークは、1953年成立には、祖国を占領者フランスから奪還して「カンボジア王国」を建国 し、1975年の「民主カンプチア」成立時には国家元首となり、1993年には国連監視下の選挙 の結果、国王に返り咲くなど、常に同国人民の王でありつづけたように思う。同人は、カンボジア 人民の「穏やかな木陰」のような存在であるとされている。 

なお、以下に、カンボジアの立憲君主制などの政体に関する先行研究を参考として列挙する。一 度、同国の政治制度についてしっかり読み込み、解説したいと思っている。 

引用記事等 

(1)【カンボジア】シアヌーク前国王10周忌、首都で追悼式典 「共同通信」2022年10月18日配 信記事 

(2)「ノロドム・シハヌークの亡命生活 (特集 亡命する 政治指導者たち) 」チアン バナリット 『アジ 研ワールド・トレンド』巻 209 2013年2月日本貿易振興機構アジア経済研究所 

「論説_カンボジア:内戦とその後の国づくりの歩み」初鹿野直美 地域研究センター副主任研究 員 日本貿易振興機構アジア経済研究所 『SRIDジャーナル第15号』2018年月 

「変革を迫られる人民党一党支配体制 (特集1 カンボ ジア国家建設の20年) 」山田 裕史 『アジ研ワールド・トレンド』巻 219 2013年12月 日本貿易振興機構アジア経済研究所 

「独裁強化と世襲に動くカンボジア政治――2022年コミューン評議会選挙がもつ意味」山田裕史 『IDE スクエア — 世界を見る眼』2022年8月 日本貿易振興機構アジア経済研究所 https://www.ide.go.jp/Japanese/IDEsquare/Eyes/2022/ISQ202220_021.html

「ナショナルインターネットゲートウェイ導入で強化されるカンボジアの言論統制」新谷春乃 『IDE スクエア — 世界を見る眼』2022年6月 日本貿易振興機構アジア経済研究所 https://www.ide.go.jp/Japanese/IDEsquare/Eyes/2022/ISQ202220_015.html 

2021年のカンボジア フン・セン首相による後継者指名」新谷春乃 『アジア動向年報』2022年 https://www.jstage.jst.go.jp/article/asiadoukou/2022/0/2022_219/_article/-char/ja/

「パリ和平協定30周年から振り返るカンボジアの体制移行」山田裕史 『IDE スクエア — 世界を 見る眼』2021年11月 日本貿易振興機構アジア経済研究所 https://www.ide.go.jp/Japanese/IDEsquare/Eyes/2021/ISQ202120_029.html

 

筆者:滝沢(泷泽)

名古屋市在住

趣味:飲酒、喫煙、シーシャ、中国語の勉強

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。