明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします。
先日目にした報道の中で、多文化共生を考える上で見逃せないな…と思ったものをご紹介します。
以下、記事の一部抜粋です。
外国人労働者に見放された「貧乏国」になった日本のヤバイ現実
・新型コロナウイルスの影響で、外国人技能実習生が来日できずにいる。受け入れ側の日本では、解雇や失踪、帰国が困難などの理由で行き場を失う在留実習生が増えている。
一方、外国人労働者の「日本離れ」が始まっているとの見方もある。
出入国管理法改正で2019年に就労目的の在留資格「特定技能」が新設され、政府は5年間で34.5万人の外国人を日本に呼び込む方針を打ち出した。しかし、日本は働く場所として外国人を引き付けられる国なのか?
・来日前に背負った借金を返済するだけの賃金を日本の受け入れ企業で得られず、劣悪な労働条件で働かされ、実習生が失踪するケースが増えている。コロナ禍で実習生の解雇や雇い止めも相次いでいる。
・10年前には歌舞伎町にかなりいた中国人の犯罪グループが、今は少なくなっています。リスクを取って日本で悪事をするより、本国でまともな職業に就いたほうが儲かる、だから帰っているという話を聞きました。
ベトナムも都市部での仕事が安定的に増えてくると、農村部の人たちは国内の都市に出て働くようになるでしょう。もしくは地方にも成長のパイが広がっていけば、わざわざ日本に働きに来なくていいわけです。
コロナが収まって各国の経済が正常に戻った時に、それぞれの国の中で労働力が絶対に必要になります。借金をして嫌な思いまでして日本で働く意義がどこにあるのかと考えるのが普通だと思うんです。そうなると日本の労働市場は空洞化します。
後半は実際に起きたことではなく、推測の話になっていますが…「借金をして嫌な思いまでして日本で働く意義がどこにあるのか」という部分が重く刺さります。
元記事では日本の経済衰退・労働力不足をクローズアップしており、確かに由々しき問題です。
個人的にはそれに加えて、今まで知り合ってきた外国人の方々の顔が思い浮かびました。エゴでしかないですが、彼らには「日本に来た意義はあったんだ」と思ってもらいたい。そのために一個人ができることは、出会う方々に誠実に向き合うことでしょうか。答えを出すのは容易ではありませんが、そのようなことを考えた次第です。
参考ページ:外国人労働者に見放された「貧乏国」になった日本のヤバイ現実
筆者:小野