プロスポーツ選手から見た共生社会とは

こんにちは!

最近気温も少しずつ下がってきて、夜はクーラーも要らないようになってきましたね!

さて、今日は朝日新聞に掲載されていた記事を紹介してこうと思います!

 

以下、記事の抜粋です。

 

「世界で活躍するプロスポーツ選手と多文化共生を一緒に考えようと、名古屋市内で8月にシンポジウムがあった。名古屋市の多文化共生推進月間の一環。東京五輪の選手も参加し、インターネットが発展しているいまは『日本だけでなく、色んな国の知識やニュースを頭に入れて世界を知ることが大事』などと語った」

「シンポで語ったのはバスケットボールBリーグ・名古屋ダイヤモンドドルフィンズの張本天傑選手(29)と、サッカーJ1・名古屋グランパスのGKランゲラック選手(33)。ランゲラック選手は試合日程の都合でビデオ映像での参加に。豪州出身でドイツやスペインでプレーした経験から、『変化や違いにオープンであってほしい。どの国でも違いはある。変化を受け入れることが大切』」

「小学6年生になる年に中国から来日した張本選手は日本代表として東京五輪でプレー。来日当初は言葉もわからず『大変な思いをした』が、バスケットボールを通じて友達をつくった」

「身長2メートル近い選手たちが多い競技で、新幹線のホームなど移動時に一般客から距離を取られることを不思議がる海外選手もいるという。『外国人選手からすると、いい気持ちではない。遠慮しがちの部分は日本人のいい部分でもあり悪い部分にもつながる。遠慮しがちの部分が(プレーでは)ちょっとした点差につながるので、その部分を直して戦えたら』とも話した」

 

「遠慮と、遠回しの表現。名古屋国際センターの職員も、行政の文書で気を遣った遠回しの言い方では外国人に伝わらないという。『ここ2年くらいはコロナの影響で自粛という言葉を使っているけれど、他言語のときは〈外出しないで〉〈○人以上で食事しないで〉などという表現にしている』。そして、『まわりに困っている人がいたら、声をかける。外国語がわからないではなく、日本語でゆっくり話せばコミュニケーションできる。ぜひ声をかけていただけたら』と呼びかけた」

 

日本人の文化として「控え目」や「遠慮」という言葉がありますが、よくも悪くも一歩引いたところから発言したり、思っていることをあえて伝えず、遠回しな言い方をする人は多いと思います。

例えば、近所の人や知人・友人に対して「これつまらないものですが、良ければどうぞ」と言って物を渡す、あるいは受け取ったことがある人は多いと思いますが、この風習は海外の人からすると、「自分でつまらないものだと思っているのに、なぜ相手に渡すのか。失礼じゃないか」と思うそうです。

日本人からすると、自分では本気でつまらないものとは思っていなくても、受け取った相手がどう思うかは分からないため、あらかじめ、「もしかしたらつまらないものかもしれない。不評だったらごめんなさい」という意味を込めて「つまらないものですが」と前置きして渡しているのではないでしょうか。

もちろん、このような控え目な文化は日本人の良さでもありますが、マイナスな部分でもあると思います。特に海外の方に対して「遠慮」することはむしろ相手にとって失礼に当たることもあります。

今回のシンポジウムで、選手の方が「遠慮しがちなプレーが点差につながることもある」と言っていたように、ストレートに思いを伝えなかったことで悪い結果になってしまう場合もあると思います。

日頃から控え目な良さは持ちつつ、特に外国の方と接するときは、なるべくストレートな表現を心掛けるといいかもしれないですね!!

 

参考資料:多文化共生をプロ選手と考える 名古屋でシンポ – 東京オリンピック:朝日新聞デジタル (asahi.com)

筆者:林

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